2022年 年頭所感

 新年明けましておめでとうございます。2022年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。日頃より当協会の活動、事業推進に格別のご理解、ご協力を賜っていますことを厚く御礼申し上げます。

 さて、昨年を振り返りますと、依然として新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、日本でも変異株による感染拡大が起きるなど日本全国、道内、札幌市内でも感染症との戦いが続きました。一方で、ワクチン接種が始まるなど収束に向けた兆しも見え始めています。

 私どもの協会は2020年1月に一般社団法人に移行しました。会員企業の発展や、担い手不足など喫緊の課題に対応するため、より安定的な協会経営を目指しています。

 昨年も新型コロナウイルスの感染拡大の影響があり、協会事業が思うように実施できなかった部分がありました。ただ、その中でも映像を収録して配信するオンデマンド形式で現場技術者研修会を初めて実施するなど、新たな取り組みにも挑戦しました。このようになんとか開催に向けて努力をしていかなければ前に進まないと思っています。今後も変化に対応しながら会員企業の課題解決に向け、会員一丸となって取り組んでまいる所存です。

 一方で、コロナ禍に起因した木材や資材の価格高騰が起こっています。当協会の会員企業は地場の中小建設業者が中心で、各社も影響を受けており、当会としても動向を注視しながら必要な対応を検討していきます。

 昨年末の札幌市への陳情では、最低制限価格の引き上げを含めた入札制度や適切な予算執行などを要望させていただきました。担い手確保・育成支援では、当協会も策定作業に携わった「さっぽろ建設産業活性化プラン」に沿って、官民連携で問題意識を共有しながら取り組みを推進していきます。

 また、北海道新幹線の札幌延伸や都心部での大規模再開発、30年の冬季五輪・パラリンピックの招致など札幌市の街並みが活性化していくことに期待しています。当協会としては、18年の北海道胆振東部地震のような大きな災害が発生した時に、地場の建設業者としていち早く対応するという使命感を持ち、引き続きまちづくりに貢献していきたいと思います。そのためにも日ごろから札幌市との連携を深め、有事に備える考えです。

 ことしの協会運営につきましては、予定する各事業の推進に加え、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めながら会員企業のために取り組みます。担い手確保に向けても情報発信が重要になるので、当協会のホームページをリニューアルして広く発信できる体制を整えたいと考えています。引き続き、皆様のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、新年が皆様にとって実り多く素晴らしい年となりますよう心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

札幌中小建設業協会 会長 大井 貞雄 

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